日本農芸化学会で発表
株式会社明治は、プリン体に作用する新たなプロバイオティクス乳酸菌「Lactobacillus gasseri PA-3(以下「PA-3株」)」を発見したと発表した。
この発表は、岡山大学津島キャンパスにて3月26から29日に開催された「日本農芸化学会2015年度大会」で行われたもの。
プリン体の過剰摂取問題を軽減すべく
プリン体は、プリンヌクレオチドとプリンヌクレオシド、そしてプリン塩基の代表的な3つの構造がある、生命活動には欠かせない物質。
旨味の成分でもあることから、プリン体を含む食物を摂り過ぎてしまう場合があるが、過剰摂取は、血液中の尿酸の量を増加させる。また、高尿酸血症や痛風などの原因にもなる。適量のプリン体摂取が望まれるのだ。
同社は、プリン体の過剰摂取から生じる問題を軽減すべく、食物由来のプリン体に直接作用する乳酸菌を探索。今回の「PA-3株」発見に至ったという。
摂取したラット、尿酸の量が減少
同社は、「PA-3株」を含むヨーグルトを、高尿酸血症モデルラットに8日間毎日投与。摂取したラットは5日目以降、プリン体の最終代謝産物である尿酸の量が減少したという。
この研究により「PA-3株」は、プリン体に直接作用し、腸管から吸収されるプリン体の量を低減させる効果を持つ可能性が示されたと、同社はしている。
(画像はプレスリリースより)

プリン体に作用する新たなプロバイオティクス乳酸菌「PA-3株」を発見~2015年3月27日 日本農芸化学会で発表~ - 株式会社明治
http://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/