第3相臨床試験のデータに基づき申請
バイエル ヘルスケア社は、病的近視における脈絡膜新生血管(mCNV)の適応で「アフリベルセプト硝子体内注射液」の承認申請を、欧州医薬品庁(EMA)に提出したと発表した。
申請は、第3相臨床試験のデータに基づき行われている。結果は、良好であったという。
主要な失明原因の1つ、mCNV
mCNVは、後眼部に病的変化を伴う強度近視の患者において、網膜に異常な新生血管が形成される網膜疾患。全世界の40歳以下の強度近視者における主要な失明原因の1つとなっている。
「アフリベルセプト」は、遺伝子組換え融合タンパク質。可溶性のデコイ受容体として、血管内皮増殖因子(VEGF)の一種であるVEGF-Aと胎盤成長因子に結合することで、本来のVEGF受容体への結合および活性化を阻害することができる。
「アフリベルセプト硝子体内注射液」は、硝子体内への投与が可能となるよう、等張化された注射液として開発された。
mCNV患者にとって非常に大きな意義
今回の承認申請は、mCNVを対象とした第3相臨床試験の良好なデータに基づいて行われた。「アフリベルセプト」投与群において平均視力変化が12.1文字の改善であったのに対し、偽注射群では2文字の減少だったという。
同社は、同剤がmCNV患者にとって非常に大きな意義を持つとしている。

バイエル、アフリベルセプト硝子体内注射液の承認申請を欧州連合に提出 - バイエル薬品株式会社
http://byl.bayer.co.jp/html/press