NEJM2015年3月19日号に掲載
ファイザー社が実施した市中肺炎に対する予防接種大規模臨床試験の結果が、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)の2015年3月19日号に掲載された。
同社はこの掲載について、3月18日付で発表。同試験は、オランダのJulius Clinicalおよびユトレヒト大学メディカルセンターとの協働で実施されている。
65歳以上の成人を対象として評価
同社が実施したこの臨床試験は、プレベナー13を接種した際のワクチン型の市中肺炎および侵襲性肺炎球菌感染症の初回発症に対する予防効果を、65歳以上の成人を対象として評価するもの。
プレベナー13は、世界で最も広範に使用される肺炎球菌結合型ワクチン。2009年、欧州にて乳幼児への適応で初めて承認された。現在は、米国と日本を含む世界の120ヵ国以上で乳幼児への適応が、90ヵ国以上で50歳以上の成人への適応が、それぞれ認められている。
最も大規模な二重盲検試験
同試験は、無作為化プラセボ対照二重盲検試験。65歳以上の被験者84496名に対して、プレベナー13とプラセボのどちらかが無作為に単回接種された。高齢者を対象として実施された無作為割り付けプラセボ対照二重盲検比較臨床試験としては、最も大規模なもののひとつだという。
試験の結果は、主要評価および副次評価を満たすものだったとしている。

ファイザー社による成人を対象とした市中肺炎に対する予防接種の大規模臨床試験(CAPiTA)の結果 - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/