非定型(第二世代)統合失調症治療薬
2015年3月6日、Meiji Seika ファルマ株式会社は、同社が国内で独占的な開発および販売に関する権利を有する統合失調症治療薬ME2112(一般名:塩酸ジプラシドン水和物)に関する、国内臨床第3相試験を開始したと発表した。
同社は中枢神経領域において、ジェネリックでは「リスペリドン」(先発品名:リスパダール)を既に手がけているものの、そうでない統合失調症治療薬はまだ保持していない。ファイザー社が創製した同剤の独占開発・販売権を、同社は2011年3月にラクオリア創薬から取得し、開発を進めている。
2016年度の申請を目指し、同社は2012年に国内フェーズ2試験を開始していた。
脳内のセロトニン5-HT2AおよびドパミンD2受容体を遮断し治療効果
同剤には脳内のセロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体を選択的に遮断する働きがあり、統合失調症に対して治療効果を発揮する。
海外では既にファイザー社より、製品名「ジオドン」「ゼルドックス」として販売されている。その世界売上は10億2200万ドル規模(2011年通期)。

Meiji Seika ファルマ株式会社 プレスリリース
http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/pressrelease/