都医学研との共同開発
ペプチドリーム株式会社は、公益財団法人東京都医学総合研究所(以下、都医学研)の研究チームとの間で共同開発しているインフルエンザ治療薬としての特殊環状ペプチドに関する研究開発の進捗に大きな進展があったと報告した。
同社は、都医学研が平成20年より東京都の支援を受けて行っている新規抗インフルエンザ薬の研究に参画し、独自の創薬開発プラットフォームシステムPDPSを用いて抗インフルエンザ作用のある特殊環状ペプチドの創薬を行ってきた。
作用機序が異なる新規の抗インフルエンザ薬を開発
現在市販されているタミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルス表面に存在するノイラミニダーゼを阻害して効果を発揮する。
しかしながら、感染後はすぐに服用しないと効果が限定される、新たな抗インフルエンザ薬耐性株にはほとんど効果がみられないことから、これらの課題を解決する作用機序が異なる新規抗インフルエンザ薬の開発が強く望まれている。
同社は、既存の治療薬とは作用機序が異なる特殊環状ペプチドの獲得に成功し、マウスの試験において満足な結果を得ることができ、その結果を受けて前臨床試験を念頭に置いたカニクイザルの試験を開始すると平成26年4月に発表していた。
カニクイザルにおける試験結果を確認
そして今回カニクイザルの試験が終了し、マウスに行った試験結果により得られた成果をカニクイザルについても確認できたとしている。
現在都医学研が試験結果についてデータを集積・解析中であるが、データ解析が完了次第論文にて発表する予定だ。このカニクイザルにおける具体的な試験成績は、論文がアクセプトされた時点で都医学研と共同で発表するという。

ペプチドリーム株式会社 ニュースリリース
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