抗PD-1抗体pembrolizumab、レンバチニブメシル酸塩、エリブリンメシル酸塩における併用療法
2015年3月5日、エーザイ株式会社とMSD株式会社は、両社の製品である抗PD-1抗体pembrolizumab、レンバチニブメシル酸塩、エリブリンメシル酸塩につき、複数がん種における新たな併用療法の研究提携を行うと発表した。
2015年後半より、特定の固形腫瘍に対するレンバチニブメシル酸塩とpembrolizumabの併用療法を検討する臨床第1b/2相多施設共同非盲検試験など、複数の臨床試験が実施される予定だ。
両社は共同開発委員会を設立し、これらの臨床開発業務を管理していくという。今回の合意における財務条件などについての詳細は非公開となっている。
併用療法の安全性、忍容性、有効性の評価を目的に
現在、レンバチニブメシル酸塩とpembrolizumab、エリブリンメシル酸塩とpembrolizumabの併用療法は、その有効性および安全性が確立されていない。
レンバチニブメシル酸塩は、2015年2月に米国で甲状腺がんに係る適応を取得し、製品名「Lenvima」として既に発売されている。現在、他のがん腫を対象にした臨床試験が進行中だ。
エリブリンメシル酸塩は、2010年に同じく米国で乳がんに係る適応を取得。その後、日本を含む60ヶ国以上で承認を取得している。
両社は、これらの薬剤の併用療法を研究することで、さまざまな種類のがん種に対するさらなる可能性を目指す。

エーザイ株式会社 MSD株式会社 プレスリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201518pdf.pdf