江蘇省食品薬品監督管理局に受理
2015年3月3日、エーザイ株式会社は、同社が創製したアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」(一般名:ドネペジル塩酸塩)について、高度アルツハイマー型認知症(AD)に関する適応追加申請を行い、当局である江蘇省食品薬品監督管理局に受理されたことを発表した。
適応追加申請にあたっては、中国人の高度AD患者313名を対象に実施した臨床第3相試験の結果が用いられた。この試験において同剤の投与群はプラセボ群に対し、主要評価項目である投与24週時の認知機能が有意に改善したという。
人口の多い中国では認知症患者も世界最多の約700万人と推定されている。今回の申請が承認されれば、現在同剤が中国で承認済みの軽度及び中等度ADに加え、高度ADの治療剤としても使用が可能になる。
世界初のアルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症治療剤
同剤はADの認知機能障害の進行抑制に対する有効性が証明されたアセチルコリンエステラーゼ阻害剤である。
アルツハイマー型認知症のみならず、2014年9月には国内でレビー小体型認知症に関する効能・効果についても承認を取得した。レビー小体型認知症の効能・効果を承認された薬剤としては世界初となっている。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201517.html