安定供給のために
東和薬品はグループ会社である大地化成の原薬製造工場が2015年3月9日より稼働開始することを発表した。同工場は大地化成が兵庫県の福崎町東部工業団地内にある兵庫工場で建設していたもの。
同工場が稼働することによって、東和薬品は原薬の安定的な確保する体制を構築できるため、ジェネリック供給において、更に安定化するという。
東和薬品では、原薬の更なる安定的な確保を目指し、購買先の複数化や仕入れ先のGMP管理強化といった多様な取り組みを推進しており、兵庫工場での原薬工場建設もその一環である。
また、兵庫工場は稼働後3年を目途に年間20~30品目の原薬製造を予定し、5年間で100成分の原薬合成プロセスの確立を目指す。
スイート方式を採用
スイート方式を採用することによって、フレキシブルで安全かつ作業効率を高める。
スイート方式は原薬を投入から精製までを1つの製造エリアで行うことで各製造エリアが物理的に区切られるため、同時に異なる複数の原薬を製造することが出来る方式。この方式を採用することにより、原薬同士の混入などのリスクを回避する。
環境にも配慮
また、環境への配慮を行い、工場から出る排水は場内の活性汚泥処理が出来る排水処理設備で瀬戸内海環境保全特別措置法準拠した基準以下までの処置を行った後に河川へ放流する。また、工場内における全ての照明はLED化し、CO2の排出量削減のために燃料には液化天然ガス(LNG)を使用する。
(画像はニュースリリースより)

東和薬品 ニュースリリース
https://www.towayakuhin.co.jp/pdf/news150304.pdf