BRAF遺伝子の変異に
中外製薬株式会社は2月25日、「BRAF 遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」を効能・効果として昨年12月26日に製造販売承認を取得し、2015年2月24日に薬価基準に収載されたBRAF阻害剤ベムラフェニブ、販売名「ゼルボラフR錠240mg」について、2月26日から販売を開始すると発表した。
国内における悪性黒色腫の全ステージの新規年間罹患数は1,300~1,400人と報告され、年々増加しており、このうち、約30~40%の患者にBRAF遺伝子の変異が認められている。
個別化医療
同剤は悪性度の高い「BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」の患者の治療に使用するには、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社が販売するBRAF遺伝子変異検出キット「コバス BRAF V600 変異検出キット」により、BRAF遺伝子変異の有無を判定することが必要である。
バイオマーカーや診断薬を用いて効果が見込める患者対して適切な薬剤を選択する個別化医療に基づいた薬剤であり、個別化医療により、薬剤の投与前に患者毎に適切な治療法の選択が可能となる。
(画像はプレスリリースより)

中外製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/