最も小型のプロトンポンプ阻害剤
エーザイ株式会社は、2月26日よりプロトンポンプ阻害剤「パリエット錠5mg」を日本において発売した。
同剤は、2014年12月26日に製造販売承認を取得。2月26日に薬価収載されていた。既存のプロトンポンプ阻害剤としては、最も小型の錠剤となる。
世界100カ国以上で承認
「パリエット」は、エーザイが創製したプロトンポンプ阻害剤。1997年に日本で発売され、2015年現在は世界100カ国以上で承認されている。
同剤は現在、日本国内において胃潰瘍・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎などの消化器疾患に対する治療薬として、10mg錠や20mg錠の剤形で販売されている。また、ヘリコバクター・ピロリ除菌用3剤組み合わせパック製剤として「ラベキュアパック」「ラベファインパック」も販売中だ。
さらに2014年12月には、「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制」に関する効能・効果についても、承認を取得。プロトンポンプ阻害剤抵抗性の逆流性食道炎患者を対象とした維持療法の国内臨床第3相試験も、現在進行している。
消化性潰瘍再発抑制に貢献
近年、高齢化社会の進展に伴い、脳梗塞や心筋梗塞の再発予防のために低用量アスピリンを長期間服用される患者が増加している。低用量アスピリンの長期服用は、消化管の出血や消化性潰瘍の発症リスクがある。
最も小型のプロトンポンプ阻害剤となる同剤は、この剤形により、消化性潰瘍再発抑制に貢献するとしている。
(画像はプレスリリースより)

プロトンポンプ阻害剤「パリエット錠5mg」の日本における新発売について - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201512.html