2月23日より発売
ノーベルファーマは、2015年2月23日、抗悪性腫瘍(膵・消化管神経内分泌腫瘍)治療薬、「ザノサー(R)点滴静注用1g」の発売を発表した。一般名はストレプトゾシン(以下、STZ)。
同剤は日本初の膵・消化管神経内分泌腫瘍に対する細胞障害性抗悪性腫瘍剤となる。
ザノサー/ストレプトゾシン(STZ)
STZは米国Upjohn社(現Pfizer社)において1982年に米国で症候性または進行性の転移性膵島細胞癌の効能・効果で承認された。以降は欧米で単剤またはドキソルビシン(DOX)もしくはフルオロウラシル(5-FU)との併用療法で、膵・消化管神経内分泌腫瘍に対し用いられている。
国内では「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の結果により厚生労働省の開発要請を受けて、ノーベルファーマが国内開発に着手。切除不能または遠隔転移を有する膵・消化管神経内分泌腫瘍の患者に対し、国内第1・2相試験を実施した。
同剤は2011年11月に予定する効能・効果を膵・消化管神経内分泌腫瘍として希少疾病用医薬品に指定され、2014年9月に「ザノサー(R)点滴静注1g」の販売名で製造販売承認を取得。同剤についてはノーベルファーマが製造から販売・販促活動を行う。
なお、ノーベルファーマは同剤の安全性および有効性に関するデータを収集するため、発売後一定期間において同剤を投与する患者を対象に前例調査を行う。
(画像はニュースリリースより)

ノーベルファーマ ニュースリリース
http://www.nobelpharma.co.jp/news/images/20150223.pdf