総額1億ユーロ以上の助成金
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界有数の研究機関や非政府機関とともにコンソーシアムを結成し、ヤンセンファーマシューティカルと共同でエボラワクチンの開発の加速に取り組むと発表した。
このコンソーシアムに対しては、革新的医薬品イニシアティブ(IMI) の「エボラ+プログラム」から総額1億ユーロ以上の助成金が提供されるという。
前臨床試験では予防効果を立証
エボラワクチンは、米国国立衛生研究所(NIH)との共同研究により見出されたもの。Crucell Holland B.V.社のAdVac技術およびBavarian Nordic社のMVA-BN技術に基づく、2つのワクチンを組み合わせたプライムブーストワクチンだ。
NIHが実施したプライムブーストワクチンの前臨床試験では、現在西アフリカで発生しているエボラ出血熱の原因ウイルスと酷似したキクウィットザイール株に対し、完全な予防効果が得られることが立証されている。
支援が取り組みを加速させる
IMIは、欧州最大の官民パートナーシップ。患者のためにより良い安全な医薬品をより早く開発することを目的とする。IMIの「エボラ+プログラム」の財源の一部は、EUの研究開発・イノベーション促進プログラム「ホライズン2020」や、IMIのパートナーである欧州製薬団体連合会からの現物出資によりサポートされている。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、IMIを通じた欧州委員会の支援がコンソーシアムの取り組みを大きく加速させるとしている。

ジョンソン・エンド・ジョンソン エボラワクチン開発コンソーシアム結成を発表 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4525