FDAに承認された初のサイクリン依存性キナーゼ4/6阻害薬
2015年2月3日、ファイザー株式会社は、同社が創製したサイクリン依存性キナーゼ4/6阻害薬「IBRANCE」(一般名:Palbociclib)が、米食品医薬品局(FDA)により迅速承認されたことを明らかにした。
適応症は、エストロゲン受容体陽性(ER+)ヒト上皮成長因子受容体2陰性(HER2-)閉経後進行乳がんに対する内分泌療法(レトロゾールと併用)をベースとした一次治療。これにより、同剤はFDAに承認された初のサイクリン依存性キナーゼ4/6阻害薬となる。
今回の承認は2013年にFDAより「Breakthrough Therapy(仮訳:画期的治療薬)」の指定ならびに優先審査プログラムのもとで決定されたという。
日本における申請時期は未定
IBRANCEは細胞周期の調節に主要な役割を果たしており、細胞増殖を引き起こすサイクリン依存性キナーゼ4/6を阻害する働きがある。このことから同剤は乳がんの新しい治療薬として期待されている。
今回の承認のもととなったデータに含まれるPALOMA-1に日本は参加しておらず、国内における申請時期は未定だ。

ファイザー株式会社 プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/