HIV危機を受けて設立されたAMPATH
イーライリリー・アンド・カンパニー(以下「リリー」)は、ケニア・エルドレト市のAMPATHに対し、100万ドルの財政支援を行うことを発表した。
AMPATHは、2001年のケニア西部におけるHIV危機を受けて設立されたアカデミック・モデル。近年は、がんのケア全般の提供を展開している。
それまで受けることのできなかったがんケアを提供
AMPATHは、ケニア・エルドレト市のMoi大学付属病院 およびMoi大学医学部、インディアナ大学が主導する11のアカデミック・ヘルス・センターコンソーシアムとのパートナーシップに基づき、構築されている。
HIVでの取り組みが成功した後のAMPATHは、継続的して糖尿病・高血圧・がんなど他の疾患に対する取り組みも展開。ケニアにおいてほとんどの患者がそれまで受けることのできなかったというスクリーニング・診断・治療・緩和ケアといったがんケアを提供している。
多くの人々へのケア提供を目指す
今回リリーがAMPATHに対して行う財政支援は、新たながんセンターの設備導入やスタッフの増員、現地の医療従事者のトレーニングに利用される予定。
質の高い医療サービスを受けられない人が多い中、最終的にはAMPATHがより多くの人々に対しスクリーニング・治療・緩和ケアを提供できることを目指すとしている。

リリー財団、ケニアのAMPATHがん研究所に100万ドルの財政支援 - 日本イーライリリー株式会社
http://www.lilly.co.jp/pressrelease/2015/news