経口FXa阻害剤「エドキサバン」
第一三共株式会社は、同社の抗凝固剤「エドキサバン」について、米国子会社の第一三共Inc.が米国において発売したと発表した。
「エドキサバン」は、同社が創製した経口FXa阻害剤。米国での適応は、非弁膜症性心房細動患者における脳卒中および全身性塞栓症のリスク低減、および静脈血栓塞栓症の治療。
血栓の怖さ。心房細動と静脈血栓塞栓症
心房細動は、心拍が速く不規則になるため、心房の中で血栓ができやすくなる疾患。血栓が血流と共に脳に流れることで脳卒中を引き起こす場合があり、心房細動に罹患している人は罹患していない人に比べ、脳卒中のリスクが3~5倍高い。
静脈血栓塞栓症は、深部静脈血栓症と肺塞栓症の総称。深部静脈血栓症は、四肢や骨盤などの深部静脈に血栓が形成される疾患。肺塞栓症は、深部静脈で形成された血栓の一部が肺へ流れて肺動脈を閉塞し、致死的状況をもたらす疾患。
日本では既に「リクシアナ錠」として販売
「エドキサバン」は、血管内で血液凝固に関与するFXaを選択的・可逆的・直接的に阻害する、経口FXa阻害剤。日本では既に「リクシアナ錠」の製品名で、第一三共が販売している。
同社グループは同薬の米国発売により、多くの患者や医療関係者のニーズに応え、医療に貢献できるとしている。

抗凝固剤 SAVAYSA (エドキサバン)の米国における新発売のお知らせ - 第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006246.html