ホメピゾールを発売開始
武田薬品工業は、1月27日、エチレングリコール・メタノール中毒用剤「ホメピゾール点滴静注1.5グラム『タケダ』」(一般名:ホメピゾール、以下「ホメピゾール」)を日本で発売開始したことを発表した。
エチレングリコール中毒およびメタノール中毒の日本における患者数は年間で合計数名から数十名程度と推定される。適切な診断・治療がなされなければ腎不全、失明といった後遺症が生じ、死に至ることもあるという。
ホメピゾールの概要
ホメピゾールは、Paladin社がカナダで販売しているアルコール脱水素酵素阻害剤。海外では、エチレングリコール中毒およびメタノール中毒の標準治療薬として使用されている。
通常、12時間ごとに30分間以上かけて点滴静注するが、血液透析を併用する場合は、別に定める投与スケジュールに従い投与していく。
なお、ホメピゾール点滴静注1.5グラム「タケダ」の薬価は137,893円だ。
全例調査を実施
武田薬品工業は、2011年5月、日本において未承認薬であったホメピゾールの、国内における独占的開発・販売権を獲得する契約をPaladin社と締結。2014年9月に厚生労働省より承認を取得した。
なお、同社は投与を受ける患者を対象に、安全性および有効性に関するデータを収集するため、発売後一定の期間において全例調査を実施する計画だ。
(画像はホームページより)

武田薬品工業 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2015/20150127_6864.html