KEYTRUDAとの併用療法の安全性・忍容性、有効性を評価
2015年1月13日、イーライリリー・アンド・カンパニーとMerck & Co., Inc.は、抗PD-1抗体「KEYTRUDA」とリリーの製剤との併用療法の安全性、忍容性および有効性を評価することを目的に、がん領域における複数の臨床試験で提携することを合意した。
「KEYTRUDA」(一般名:pembrolizumab)はMerck & Co., Inc.(米国およびカナダ以外での名称はMSD)が開発中で、PD-1とそのリガンドPD-L1およびPD-L2との相互作用を阻害するヒト化モノクローナル抗体である。
今回の提携により、非扁平上皮非小細胞肺がんの一次治療としてpembrolizumabとペメトレキセド(製品名:アリムタ)の併用療法を検討する第2相試験、ラムシルマブ(米国製品名:Cyramza)とpembrolizumabの併用療法を複数のがん種で検討する、複数群からなる第1/2相試験、非小細胞肺がんを対象としたnecitumumabとpembrolizumabの併用療法を検討する第1/2相試験が実施されるという。
米国で転移性悪性黒色腫への適応承認
「KEYTRUDA」はipilimumab、およびBRAF V600遺伝子変異陽性がある場合はBRAF阻害薬による治療歴のある進行中の切除不能または転移性悪性黒色腫を適応として、米国で承認を受けている。
しかしながら生存および疾患関連症状の改善は確認されていない。承認の継続については検証的試験における臨床的有用性の検証および結果に付随するとされている。

日本イーライリリー株式会社 MSD株式会社 プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/