BMY社とリリー社が提携
ブリストル・マイヤーズスクイブ社(以下「BMY社」)とイーライリリー・アンド・カンパニー(以下「リリー社」)は、免疫療法薬「オプジーボ」とTGFβR1キナーゼ阻害剤「Galunisertib」を併用した際の安全性・忍容性・予備的な有効性を評価すべく、提携して臨床試験を行うと発表した。
BMY社の「オプジーボ」、リリー社の「Galunisertib」
「オプジーボ」は、悪性黒色腫患者の治療を適応とする、BMY社のヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体。BMY社は同剤について、複数のがん腫における単剤療法または他の治療薬との併用療法を検討するグローバル開発プログラムを展開している。
「Galunisertib」は、腫瘍増殖を促進して腫瘍が体内に広がりやすくするTGFβを選択的に阻害する、リリー社のTGFβR1キナーゼ阻害剤。進行性および転移性悪性腫瘍の経口治療薬として、現在開発が進められている。
治療選択肢としての可能性を評価
今回の提携による試験は、「PD-1の阻害およびTGFβシグナルの阻害を組み合わせると、いずれかの経路を単独で阻害するよりも抗腫瘍免疫反応が高まる」という仮説を検討すべく実施される。
転移性または切除不能の膠芽細胞腫、肝細胞がんおよび非小細胞肺がんの患者の治療選択肢としての可能性を、第1/2相臨床試験で評価するとしている。

オプジーボとGALUNISERTIBとの 併用療法を検討するための臨床試験で提携 - 日本イーライリリー株式会社
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/