初期臨床開発に特化
中外製薬は、自社で開発した開発品のProof of Conceptを取得して、グローバル開発に移行して、初期臨床開発を行うため特化した組織を新設したことを1月28日に発表した。
新組織は、TCR、トランスレーショナルクリニカルリサーチと名付け、2015年4月1日付けで新設する。
早くPoCを取得するために
PoCと略されるProof of Conceptは、構想していた薬効が、臨床で有効かどうかを実証すること。今回、新設された組織は、創薬の科学的な面から臨床で検証を行い、PoCまで臨床試験を行う。PoCを迅速に取得することで、グローバル開発に迅速に移行することを目指す。
中外製薬に優先課題の中に、「グローバル開発の加速」を掲げている。今回のTCR新設で、トップレベルの質とスピードを兼ね備える開発体制ができた。新しい開発体制を構築することで、早期のPoCの取得が可能となり、製品へ反映させることが可能となった。
TCR本部を創設して
TCR本部を創設することで、早期PoCの取得の他に、欧米での探索臨床の取り組みをなど、前臨床研究からPoCまでトランスレーショナル臨床研究部分の責任を負う機能を持っている。
TCR本部内には、企画部、推進部、業務部と部署ができ、各部の機能に応じた業務を行う。革新的な医薬品とサービスの提供を目指している中外製薬、今回の新組織の新設で、「すべての革新は患者さんのために」の事業哲学に基づく。

中外製薬 プレスリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/