中等症から重症の乾癬に対する全身療法の第一選択薬として
2015年1月27日、ノバルティス ファーマ株式会社は、IL-17A阻害薬「コセンティクス」(一般名:セクキヌマブ)が欧州委員会により、中等症から重症の尋常性乾癬の成人患者における全身療法の第一選択薬として承認されたことを明らかにした。
同剤はオーストラリアや日本でも中等症から重症の尋常性乾癬などを適応として既に承認されている。しかし欧州においては初めて、かつ唯一のインターロイキン-17A(IL-17A)阻害薬として承認されたことになる。
これまで欧州では、抗腫瘍壊死因子製剤などすべての生物学的製剤が全身療法の第二選択薬にとどまっていた。今回の承認は欧州の患者に新たな治療の選択肢を提供できるようになったことを意味する。
乾癬治療薬開発のターゲットとなるIL-17A
同剤はIL-17Aを選択的に中和するヒト型モノクローナル抗体で、乾癬に罹患した皮膚において高濃度にみられるIL-17Aの作用を阻害する。
乾癬治療における重要な目標は皮膚症状の寛解を達成することだ。臨床試験において同剤を投与された患者の70%以上が皮膚症状の寛解またはほぼ寛解を達成した。さらに治療を継続した場合、52週時点までにおいて、多くの患者で寛解が維持されたことが分かっている。

ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/2015/