悪性リンパ腫の分類判定の際、診断補助に
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、組織検査用腫瘍マーカーキット「ベンタナ OptiView CD30(Ber-H2)」を発売した。
同キットは、CD30タンパクを検出する免疫染色検査用キット。悪性リンパ腫のタイプ分類を判定する際の診断補助に用いられる。
30種類以上に分類される悪性リンパ腫
悪性リンパ腫はリンパ系組織のがんであり、大きくは「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」が分類される。また、細胞の種類・増殖の仕方・がん細胞の形から、30種類以上のタイプにも分類される。
それぞれのタイプは、予後や化学療法への反応性において大きく異なる特性を持つ。そのため、個々の組織型判定および診断を正確に行うことは、非常に重要だ。
CD30タンパクは、「ホジキンリンパ腫」では「古典的ホジキンリンパ腫」、「非ホジキンリンパ腫」では「未分化大細胞リンパ腫」の症例において、高い頻度で発現が認められる。そのため、CD30検査は悪性リンパ腫を分類する際の診断補助に有用とされている。
CD30タンパクを定性的に検出
今回発売された「ベンタナ OptiView CD30」は、CD30タンパクを定性的に検出する免疫染色検査用キット。
悪性リンパ腫のタイプ分類を判定する際の診断補助で用いられると共に、「ホジキンリンパ腫」や「未分化大細胞リンパ腫」などCD30陽性患者を同定することも可能になっている。
ちなみに同キットは、CD30検出用としては国内初の体外診断用医薬品となる。
(画像はプレスリリースより)

CD30検査用キット「ベンタナ OptiView CD30(Ber-H2)」新発売のお知らせ - ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
http://www.roche-diagnostics.jp/news/