EUにおいてOFEVRという製品名で販売予定
ベーリンガーインゲルハイムは、ニンテダニブ(製品名:OFEVR)が、特発性肺線維症(IPF)の治療を適応として、欧州委員会(EC)から承認を取得したことを発表した。同剤は迅速審査指定を受け、2014年11月20日に欧州医薬品委員会(CHMP)から承認勧告を得ていた。ニンテダニブはEUにおいてOFEVRという製品名で販売される予定。
ニンテダニブ
ニンテダニブは、1カプセル1日2回の服用で同一の試験デザインである2つの第3相試験において一貫して主要評価項目を達成したIPFに対する初めての分子標的治療薬。
第3相試験は24カ国における1066名の患者を対象に実施。
同剤は、早期疾患(%FVC90%超)患者、高分解能CT(HRCT)で蜂巣肺が認められない患者、肺気腫を合併している患者など、さまざまなタイプのIPF患者に対し、呼吸機能の年間減少率を50%抑制し、病勢進行を遅らせることが判明している。また、(事前に規定された中央判定)急性増悪の発現リスクも68%有意に抑制している。
今回の承認取得はこれら2つの試験の結果によるものだ。
特発性肺線維症(IPF)
IPFは重度かつ致死的な肺疾患で、診断後の生存期間の中央値は2~3年とされている。その有病率は世界全体で10万人あたり14人から43人と推定され、50歳以上に多くみられる。

ベーリンガーインゲルハイム ニュースリリース
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/