医薬品部門のヤンセンが開発中のワクチン
米国のジョンソン・エンド・ジョンソン(以下「J&J」)は、同社の医薬品部門であるヤンセンファーマシューティカル(以下「ヤンセン」)が開発中のエボラ出血熱予防ワクチンについて、第1相ヒト初回投与試験を開始したと発表した。
最初の被験者には、既に投与
J&Jは2014年10月、ヤンセンにて開発中だったエボラワクチン計画の加速および生産の大幅拡大に向け、最高2億ドルの投資を決定している。
同ワクチンの第1相ヒト初回投与試験では、1回目の投与をプライム(初回免疫)に用い、2回目の投与をブースト(追加免疫)に用いるプライムブーストワクチンの安全性と忍容性を評価する。
現在被験者の登録が進行中であり、1月末までに完了する見込みとしている。最初の被験者に対する初回のワクチンは、既に投与されたという。
40万回分以上のワクチンを生産
またJ&Jは、大規模臨床試験で使用する40万回分以上のプライムブーストワクチンを、ヤンセンが生産したと発表した。2015年中に合計200万回分のワクチンが提供可能となり、また必要に応じて最大500万回分までの迅速な増産が可能であるとしている。
エボラ出血熱の流行を制御するためには、最前線の医療従事者を守るために最低10万回分、予防接種のために最大1200万回分の予防ワクチンが必要であるとされる。

ジョンソン・エンド・ジョンソン、エボラワクチンの第I相臨床試験開始を発表 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4524