血管新生阻害薬「CYRAMZA」
イーライリリー・アンド・カンパニーは、血管新生阻害薬「CYRAMZA」についての3つ目の適応症の承認を、米国食品医薬品局より取得した。
今回承認された適応症は、ドセタキセルとの併用療法で、白金製剤を含む化学療法施行中または施行後に増悪が認められた進行非小細胞肺がんの患者に対する治療について。
腫瘍増殖を抑制する
「CYRAMZA」は、VEGF受容体リガンドであるVEGF-A、VEGF-CおよびVEGF-Dの結合をブロックする、血管新生阻害薬。
血管新生は、文字通り新しい血管を形成する過程。しかしがん患者においては、腫瘍自体に血液を供給する新たな血管が形成されるため、腫瘍の増殖および転移につながる。
一部の腫瘍はVEGFと呼ばれるタンパク質を生成し、これらのタンパク質は血管細胞のVEGF受容体に結合する。そのことで腫瘍周辺に新たな血管を形成し、増殖を可能にする。この結合を阻害し腫瘍増殖を抑制するのが、血管新生阻害薬である「CYRAMZA」だ。
肺がんと闘う患者のため治療選択肢を見出す
「CYRAMZA」は今回、ドセタキセルとの併用療法で進行非小細胞肺がんのセカンドライン治療として米国食品医薬品局による承認を取得したことになる。
同社はこの承認について、肺がんと闘う患者のため治療選択肢を見出すという同社の継続的なコミットメントを、さらに深めるものとしている。

リリーのCYRAMZA、FDAより3つ目の適応症の承認を取得 - 日本イーライリリー株式会社
http://www.lilly.co.jp/pressrelease/