容器の変更と新規格の追加で利便性向上
ノボノルディスクファーマ株式会社は、遺伝子組換え活性型血液凝固第7因子製剤「ノボセブンHI静注用シリンジ」の販売を開始した。
同剤は、血友病患者などの止血管理に使用される薬剤。容器の変更と新規格の追加により、利便性が向上したという。
止血管理に使用される「ノボセブン」
血友病患者の体は、治療として注射された血液凝固因子を異物とみなし、インヒビター(抗体)を作ってしまう場合がある。インヒビターが生じると止血が難しくなるため、インヒビター保有患者は出血時に免疫寛容療法などの治療を行う。
インヒビター保有患者の治療にはバイパス製剤が使用される。バイパス製剤は、血中第8因子および第9因子が必要となる血液凝固過程のいくつかをバイパスし、血小板や他の血液凝固因子と協同し血液を凝固させ止血する薬剤。
「ノボセブン」はそのバイパス製剤であり、2000年の発売以降、インヒビターを保有する血友病患者などの止血管理に使用されている。
家庭での投与時の負担も軽減
同剤はこれまで、市販のシリンジに溶解液を取り、「ノボセブンHI静注用バイアル」に移し溶かして使用する必要があった。
今回発売された「ノボセブンHI 静注用シリンジ」は、あらかじめシリンジに専用溶解用液が入っているプレフィルドシリンジ。利便性が向上し、家庭での投与時の負担も軽減する。

ノボノルディスクファーマ、ノボセブンHI静注用シリンジを本日発売 - ノボノルディスクファーマ株式会社
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