低容量アスピリン投与時における胃潰瘍などの再発抑制
エーザイ株式会社(東京都)は26日、プロトポンプ阻害薬「パリエット錠」(ラベプラゾールナトリウム)について、低容量アスピリン投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制に関する効能・効果の承認を取得したことを発表した。
パリエット錠は、1997年に日本で発売されて以来、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにおけるヘリコバクター・ピロリ除菌の補助などのため使用されている。再審査期間は4年とされた。
低容量アスピリンの長期服用の場合の課題解決へ
低容量アスピリンは、脳梗塞や心筋梗塞の再発予防のために使用される。高齢化社会へと進展するに伴って、低容量アスピリンを長期服用する患者が増えているが、その一方で、休薬の困難な低容量アスピリン投与時の上部消化管粘膜傷害が課題となっていた。
今回、パリエット錠が承認されたことによって、低容量アスピリンを服用している場合であっても、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発抑制を図ることが可能となる。なお、主な副作用は下痢、便秘であり、安全性はこれまでに報告されているものと同様だ。
エーザイは、今後もパリエットの臨床的価値を高め、酸関連疾患を有する患者の治療に貢献していくとのことだ。

エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/index.html