「BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」を効能・効果として
2014年12月26日、中外製薬株式会社は、ロシュらが開発した皮膚がん治療薬「ゼルボラフ」(一般名:ベムラフェニブ)が、厚生労働省より「BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」を効能・効果として製造販売承認を取得したことを明らかにした。
メラノーマとして知られる皮膚がんは、最も悪性度が高い。同剤はがんの成長を促進するBRAFタンパクの変異型を選択的に阻害する経口薬であり、米国では2011年に悪性黒色腫治療薬として承認を受けていた。日本では悪性黒色腫の全てのステージにおける新規年間罹患数が1,300~1,400人とのデータがあり、うち26.7~41.8%の患者にBRAF遺伝子の変異が認められているという。
コンパニオン診断薬「コバス BRAF V600変異検出キット」も
同剤を「BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」の治療に使用するには、「コバス BRAF V600変異検出キット」によりBRAF遺伝子変異の有無を判定することが必要となる。
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社による同キットもまた、2014年12月2日に、厚生労働省より製造販売承認を取得した。

中外製薬株式会社 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 ニュースリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20141226150000.html