海外では既に第一選択薬
武田薬品工業株式会社は、12月25日、多発性硬化症再発予防薬グラチラマー酢酸塩について、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表した。
同薬は、海外で既に再発寛解型多発性硬化症の第一選択薬となっている薬剤。
多発性硬化症領域で最も繁用されている
多発性硬化症は、中枢神経系の炎症性脱髄性障害を主徴とする自己免疫疾患。一般的な症状としては、視覚および眼球運動異常、感覚異常、筋力低下、痙縮、排尿不全、認知機能障害などが挙げられる。
グラチラマー酢酸塩は、イスラエルのTeva Pharmaceutical Industries Ltd.が開発した、多発性硬化症の再発予防薬。同薬は、多発性硬化症領域で最も繁用されている薬剤のひとつ。現在、米国・ロシア・カナダ・メキシコ・オーストラリア・イスラエル・欧州諸国など 57 ヵ国で承認されている。
日本の患者にも届けることができるよう
日本において同薬は、Teva社の100%子会社であるテバファーマスーティカル株式会社が開発を進めていた。武田薬品は2013年3月、同薬の日本における製品化に関するライセンス契約をTeva社と締結。その契約に基づき、武田薬品は製造販売承認申請を行った。
武田薬品は、海外で既に再発寛解型多発性硬化症の第一選択薬となっている同薬を、日本の患者にも届けることができるよう取り組むとしている。
(画像はプレスリリースより)

多発性硬化症再発予防薬グラチラマー酢酸塩の日本における製造販売承認申請について - プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/news/files/20141225_jp.pdf