HIV患者の血管イベント予防効果を検証
2015年1月5日、興和株式会社の米国子会社「Kowa Pharmaceuticals America, Inc.」は、高コレステロール血症治療剤の「ピタバスタチン」を用いたREPRIEVE(Randomized Study to Prevent Vascular Events in HIV)試験の実施を決定したことを明らかにした。
この試験はHIV患者の血管イベント予防効果を検証する無作為化試験であり、米国国立心肺血液研究所によって、40歳から75歳までのHIV患者6,500名を対象に6年間実施される。
これにより、同剤の1日1回投与がHIV患者の心血管イベントリスクを軽減できるかどうかが検討されるという。
試験の実施にあたり、同社は試験薬の提供ならびに試験に係る一部追加費用を支援する。
HIV患者の心血管疾患予防法となるか
HIV患者は現在全世界で約3,400万人いる。近年、彼らの心血管疾患の発症率が50~100%の割合で高いと指摘されているものの、それに対する治療法は確立されていない。
今回の試験はHIV患者の心疾患抑制を検討する今後のランドマークとなるとのこと。

興和株式会社 プレスリリース
http://www.kowa.co.jp/news/2015/press150105.pdf