糖尿病領域で提携
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社と日本イーライリリー株式会社は、日本において承認申請していた選択的SGLT2阻害剤「ジャディアンス10mg、同錠25mg」について、同日、2型糖尿病の効能・効果で製造販売承認を取得したと発表した。
両社は2011年1月、糖尿病領域におけるアライアンスを結び、同領域において大型製品に成長することが期待される治療薬候補化合物を中心に協働していくことを発表している。
ベーリンガーインゲルハイムが持つ研究開発主導型イノベーションの確かな実績とイーライリリー・アンド・カンパニーが持つ糖尿病領域での革新的な研究、経験、先駆的実績を合わせることで、世界的製薬企業である両社の強みを最大限に活用し、患者のニーズに応えるべく協力している。
同剤に関して、日本では日本ベーリンガーインゲルハイムが製造、販売を行い、両社で共同販促を行う。
世界40か国以上で承認
同剤はベーリンガーインゲルハイムで創薬、開発されたもので、欧州においては2014年5月、米国では2014年8月に承認を取得し、世界40か国以上で承認されている。
同剤はナトリウム依存性グルコース共輸送担体2(SGLT2)阻害薬に分類される2型糖尿病治療薬であり、インスリン分泌能の低下やインスリン抵抗性に関わりなく、過剰なグルコースを尿中に排出することにより血糖値を下げる薬剤である。
今回の製造販売承認取得は、全世界で、日本人約2000人を含む約15000人が参加した臨床試験の結果に基づくもので、現在も約7000人、24か国、620以上の医療機関において心血管系への影響を検証する試験が進行中だ。

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/emergency/