全世界での開発および販売権、AMAG社に
米国のAMAG Pharmaceuticals, Inc. (以下「AMAG社」)と武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、鉄欠乏性貧血の治療剤「ferumoxytol」に関する開発・販売契約を解消すると発表した。
この契約解消後、同剤に関する全世界での開発および販売権は、AMAG社が有することとなる。
鉄欠乏性貧血の治療剤「ferumoxytol」
「ferumoxytol」は、鉄欠乏性貧血の治療剤。2009年6月に米国食品医薬品局から慢性腎臓病に伴う鉄欠乏性貧血の適応承認を受け、AMAG社により販売が開始された。
AMAG社と武田薬品は2010年3月、同剤についてカナダ・欧州・スイスなどの国・地域を対象とした開発・販売契約を締結。武田薬品は同剤を、カナダでは製品名「Feraheme」、カナダ以外では製品名「Rienso」として、独占的に販売していた。
武田薬品、移管作業を最長で180日間サポート
今回の契約解消に基づき、AMAG社は「ferumoxytol」に関する全世界での開発および販売権を再び有することになる。
武田薬品は、AMAG社に対し契約解消に基づく支払いを実施。今後、同剤に関する開発および販売活動に対しては関与しない。しかし各国・地域における販売許移行後、最長で180日間はAMAG社に対して移管作業をサポートするとしている。

米国AMAG社と武田薬品のferumoxytolに関する欧州等を対象とした開発・販売契約解消の合意について - 武田薬品工業株式会社
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