新規HIV感染症薬の承認申請
2014年12月15日、ヴィーブヘルスケア株式会社は同社のドルテグラビルナトリウム・アバカビル硫酸塩・ラミブジン配合錠をHIV感染症の効能・効果で厚生労働省に承認申請を行った。
抗HIV薬のスペシャリストカンパニー
ヴィーブヘルスケア株式会社は、2009年10月に英国のグラクソ・スミスクライン社と米国のファイザー社から生まれたHIV・AIDS領域における専門製薬会社だ。2012年11月からは、塩野義製薬株式会社が資本参加している。
米国・欧州では既に承認取得済み
今回承認申請を行った同剤は、1日に1回1錠服用することで効果を発揮する。この服用回数の少なさはヴィーブヘルスケアで初めてだ。
同剤は、インテグラーゼ阻害薬のドルテグラビルとヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬のアバカビルおよびラミブジンを含有しており、米国では2014年8月、欧州では2014年9月にHIV感染症の適応薬として承認を取得し「Triumeq」という製品名で販売されている。
HIV感染症について
HIVは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことで、免疫細胞であるCD4Tリンパ球に感染する。
HIVがCD4Tリンパ球に感染し細胞の中でウイルスが増殖することで体を守るための免疫細胞が減っていく。そのために免疫力が低下し、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり様々な病気を発症する。この病気を発症した状態をエイズ (AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)と言う。

ヴィーブヘルスケア株式会社 プレスリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/viiv/press/pdf/Truimeq_filing_20141215.pdf