吸収性局所止血材の販売提携について契約を解消
東京都文京区に本社を置く科研製薬株式会社と、大阪市中央区に本社を置く扶桑薬品工業株式会社は、吸収性局所止血材である「TDM-621」について、日本国内における販売提携につき、準独占的販売権許諾契約を合意解約したと2014年12月22日に発表した。契約の相手方は東京都千代田区に本社を置く株式会社スリー・ディー・マトリックス。
今回の契約解消の背景について
「TDM-621」はスリー・ディー・マトリックス社が医療機器として2011年5月に製造販売承認申請を実施。しかしながら、申請からすでに3年以上が経過してしているが未だ承認が得られていない。
そのため、科研製薬が掲げていた当初の目的から大きく外れることとなったため、資金的及び人的資源の投入効率を見直した。その結果として、今回の「TDM-621」に関する契約の解消を決定することとなったのである。
同社によれば、今回の契約解消によっても2015年3月期の同社の連結業績予想について変更はないという。
同社は整形外科領域と脂質及び糖尿病を中心とする内科領域の2つを大きな柱に掲げ、経営資源を集中している。また、新製剤の迅速な市場への投入を目指すため、共同研究や臨床開発については海外企業とも積極的に提携を進めているのも特徴だ。

科研製薬 ニュースリリース
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