MARIANNE試験成績の速報をロシュ社が発表
ロシュ社は未治療のHER2陽性で進行乳がんをかかえる患者を対象として、第III相臨床試験(MARIANNE試験)を実施。その結果について最新情報を2014年12月22日に発表した。
今回の最新情報の概要について
今回実施された臨床試験では、未治療のHER2陽性における進行乳がん患者に対して、3つのレジメンについて検討。一つ目は、Kadcylaの単独投与、二つ目はKadcylaとPerjetaの併用、そして、三つ目のレジメンはHerceptinと化学療法の併用である。
独立評価委員会では、これら3つのレジメンを評価。その結果、無増悪生存期間が類似していることから非劣勢評価項目について達成したと判断した。また、今回の臨床試験ではKadcylaを用いている2つのレジメンにおける有害事象を見ると、これまで実施された試験で確認されたものと同様だった。
今回の試験は多国籍無作為化多施設共同3群比較試験で、試験には1,095名の乳がん患者が参加。とりわけ診断時点で進行乳がんであった患者、そして術前及び術後に補助化学療法で病勢が進行した患者が対象となった。
今回のMARIANNE試験で得られた成績については今後開催予定の学会において発表される予定であり、同社ではさらに規制当局とも今回の試験成績につき検討を行っていくことを表明している。

中外製薬 ニュースリリース
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