2014年12月19日付で締結
小野薬品工業株式会社とギリアド・サイエンシズ社(Gilead Sciences Inc.)は、経口BTK(ブルトン型チロシンキナーゼ)阻害剤ONO-4059について、日本、韓国、台湾、中国およびASEAN諸国以外の全世界における開発・販売権に関する導出契約を、2014年12月19日付で締結したと発表した。
BTK 阻害剤ONO-4059は、小野薬品が創製し、現在B細胞性悪性腫瘍およびその他の疾患を対象に開発中の薬剤。今回のライセンス契約に伴い、小野薬品はギリアド社より契約一時金を受けとり、かつ開発の進捗および売上高に応じてマイルストンを受けとることとなる。
ONO-4059
BTK は、悪性B細胞の生存と増殖の制御に関わる重要なタンパク質。ONO-4059は、1日1回経口投与のBTKに対する選択的なキナーゼ阻害剤。
欧州では、B細胞性悪性腫瘍である慢性リンパ性白血病(CLL)および非ホジキンリンパ腫(NHL)を対象とした第1相臨床試験が進行中である。
併用療法への期待
ギリアド社は、まだ解明されていない医療分野において革新的な治療を創出・開発・製品化するバイオファーマ企業。カリフォルニア州に本社を置き、現在、北米、南米、ヨーロッパ、アジア環太平洋地域で事業をおこなっている。
小野薬品とギリアド社は、今後共同で、B細胞性悪性腫瘍およびその他の疾患を対象に、単剤療法および既存薬などとの併用療法として、ONO-4059の開発を進める予定だ。
ギリアド社の副社長であり最高科学責任者のノーバート・W・ビショフバーガー氏は、
「ONO-4059単剤療法、標準治療薬との併用療法に加え、ギリアド社が有するキナーゼ阻害剤との併用療法を検討することで、より良好で長期に持続する効果を実現できる」(プレスリリースより引用)
との期待を表明した。

小野薬品工業株式会社 プレスリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n14_1219_01.pdf小野薬品工業株式会社
http://www.ono.co.jp/