皮膚片採取から創床部への移植まで、1時間
株式会社インディー・メディカルは、1月15日、再生医療製品「ReCell 自家表皮細胞懸濁液移植キット」の独占開発・販売契約を、豪州のAvita社と締結したと発表した。
「ReCell」は、皮膚片採取から創床部への移植までを、わずか1時間で終了することが出来るキット。
バリ島の爆破事件で緊急救命治療に使用
「ReCell」は、皮膚再生を促進する医療機器。University of Western AustraliaのFiona Wood教授によって開発された。同製品は、豪州・欧州・中国などで既に承認を取得。バリ島や台北の爆破事件では、多数の被害者の緊急救命治療に使用された実績を持つ。その功績によりWood教授は、2005年にAustralian of the Year(国民栄誉賞)を授与している。
米国において「ReCell」は現在、臨床開発の最終段階にある。また、既に米国保健福祉省傘下の公的機関であるBiomedical Advanced Research and Development Authorityから、テロなどの危機管理対策用品として大量の予約注文を前提とした契約締結が行われたという。
世界的な普及に取り組み始めている
Avita社は、Wood教授により設立された企業。経営陣を強化し、米国での臨床開発や中国での承認取得等など、「ReCell」の世界的な普及に取り組み始めている。
今回Avita社と独占開発・販売契約を締結したインディー・メディカルは、最先端の再生医療製品を一日も早く提供すべく設立された企業。同社は「ReCell」について、大量生産による価格低減、治療期間の短縮化による治療費削減、患者のQOL向上が期待されるとしている。

皮膚の再生医療製品ReCellに関する独占販売権取得 - 株式会社インディー・メディカル
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