5-アミノレブリン酸、すなわちALA
SBIファーマ株式会社は、1月8日、腫瘍診断に関して日本での特許を取得したと発表した。
同社はSBIホールディングス株式会社の子会社であり、5-アミノレブリン酸(ALA)を利用した医薬品などの研究・開発等を行っている企業。今回同社が取得した特許は、このALAを腫瘍診断剤として活用するというもの。
ALA摂取後の尿中のポルフィリンを測定
ALAは、体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。エネルギー生産に関与する機能分子の原料となる重要な物質だが、加齢に伴い生産性が低下することが知られている。
ALAを投与された体内では、がんのみにポルフィリンが蓄積することが知られている。この作用を活用し、脳腫瘍においてALAは医療用医薬品として既に臨床の場で使用されている。SBIファーマは、ALA摂取後の尿中のポルフィリンを測定することで、がんの早期発見が可能であることを見いだし、今回の特許取得に至った。
今後もALAの様々な可能性を追求
日本人の死因の第一位であるがんは、早期発見・早期治療こそが治療効果を上げる最善の方法であり、早期発見の目的で腫瘍マーカーが研究されている。しかし、全てのがんを精度よくカバーできる腫瘍マーカーは発見されていなかった。
同社は今後も、アンメットメディカルニーズに応える医薬品を世界中の一人でも多くに提供できるよう、今後もALAの様々な可能性を追求し、研究開発に努めるとしている。

腫瘍診断に関する特許取得のお知らせ - SBIファーマ株式会社
http://www.sbipharma.co.jp/pdf/SBI_pharma