日本新薬が創製
日本新薬株式会社(以下、日本新薬)は2016年01月07日、自社で創製し、アクテリオン ファーマシューティカルズ ジャパン株式会社(以下、アクテリオン ジャパン)と国内で共同開発した、肺動脈性肺高血圧症治療薬「セレキシパグ」について、厚生労働省に製造販売の承認申請を行った。
セレキシパグは、経口投与が可能な持続型PGI2受容体作動薬であり、受容体に選択的に作用し、血管拡張作用や血管平滑筋細胞の増殖阻害作用等により、肺動脈性肺高血圧症(PAH)に長期的な有効性を示す。
肺動脈性肺高血圧症
肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、心臓から肺へ血液を送る肺動脈の血圧が、異常に上昇する予後不良な疾患であり、原因が不明な特発性と特定の疾患(膠原病や先天性心疾患等)に伴う二次性のPAHに分類される。
治療には、血管拡張に作用するプロスタサイクリン(PGI2)受容体作動薬やエンドセリン受容体拮抗薬(ERA)、肺の血管拡張に作用するホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5i)などが用いられている。
セレキシパグ国内承認申請
海外では、導出先のアクテリオン社(スイス)が、日本を除く全世界39か国で、PAH患者1156人を対象とした、第III相国際共同試験(GRIPHON試験)により有効性を確認したことにより、米国において昨年12月にFDAから新薬承認を受け、2016年1月4日から販売開始された。
国内においては、日本新薬とアクテリオンジャパンが共同で第II相臨床試験を実施し、有効な結果を得たことにより、今回の承認申請となった。

日本新薬株式会社 ニュースリリース
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