精確で迅速な検査
栄研化学株式会社は、日本で初めての体外診断用医薬品となる「Loopamp百日咳菌検出試薬キットD」を平成27年12月21日に発売する。
新製品は、同社が研究試薬として平成23年3月に発売したLAMP法による「百日咳菌検出試薬キット」をベースにしたものである。多くの医療関係者から体外診断用医薬品化の要望があったことを受けて、試薬調製が不要となるように試薬を乾燥化させ、操作性を改善した。
同キットは検体の後鼻腔拭い液からDNAを抽出し、百日咳菌をLAMP反応時間40分で高感度に検出できるため、百日咳の迅速な確定診断を可能とし、新生児、ワクチン未接種の乳幼児の重症化を防ぐなどの効果が期待される。
集団感染などが深刻な百日咳菌
百日咳は百日咳菌(Bordetella pertussis)が気道に感染して発症する急性呼吸器感染症で、初期の感冒様の症状に次いで咳が徐々に悪化し、長期間咳発作が持続する。
軽度な症状で診断がつかない内に集団感染、院内感染や乳幼児への感染につながることが問題となっている。ワクチン接種前の乳幼児の場合、重症化する。
検査法として培養法、血清学的検査などが用いられるが、時間のかかる点や感度の信頼度が課題だった。
(画像はニュースリリースより)

栄研化学株式会社 ニュースリリース
http://www.eiken.co.jp/news/pdf/20151217-1.pdf