製薬業界ニュース
2025年05月18日(日)
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血管新生阻害薬耐性メカニズムに深く関与 線維細胞

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血管新生阻害薬耐性メカニズムに深く関与 線維細胞

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線維細胞が肺がん組織の血管新生とも相関
徳島大学大学院医歯薬学研究部呼吸器・膠原病内科学分野の西岡安彦教授、後東久嗣講師、三橋惇志大学院生らの研究グループは、血管内皮成長因子(VEGF)を標的とした血管新生阻害薬(主にベバシズマブ)の薬剤耐性に、線維細胞(fibrocyte)という新しい細胞が深く関与していることを発見した。

肺がん
背景
肺がんや大腸がんを始めとする固形がんに対する治療薬として、がん細胞に栄養を供給する血管の形成を阻害し、がん細胞を兵糧攻めにする血管新生阻害薬が開発され、使用されている。

しかし、臨床現場における治療効果は十分ではなく、継続使用による薬剤耐性も問題となっていた。現在までに、血管新生阻害薬に対する薬剤耐性メカニズムに関する研究は行われていたものの、その詳細はよくわかっていなかった。

研究成果
研究グループは、血管新生阻害薬に耐性となった腫瘍における遺伝子発現解析を行い、耐性腫瘍に線維芽細胞増殖因子(FGF)-2が高発現していることを見出した。そこで、FGF-2を高発現している耐性腫瘍細胞の解析を進め、血管新生阻害薬耐性のメカニズムに深く関与する線維細胞を同定した。

実際に、血管新生阻害薬に耐性の腫瘍内では線維細胞数の明らかな増加が確認され、FGF-2分子の阻害剤あるいは耐性腫瘍への線維細胞の集積を阻害する薬剤の併用によって、血管新生阻害薬の効果が増強した。

また、血管新生阻害薬治療後のヒト肺がん組織を収集し、詳細な解析を行ったところ、線維細胞の明らかな増加を確認し、線維細胞が肺がん組織の血管新生とも相関することを明らかにした。

今回の研究結果は、ヒト肺がんにおいて現在使用されている血管新生阻害薬の効果を、更に増強できる可能性を示すとともに、今後の臨床現場への応用が期待される。


外部リンク

徳島大学 プレスリリース
<a href=" http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2015120300044/files/271205.pdf" target="_blank"> http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2015120300044/</a>


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