久光製薬の経皮薬物送達システムによる
2015年12月9日、久光製薬株式会社(以下、久光製薬)は、経皮吸収型持続性アレルギー性鼻炎治療剤(HP-3060、一般名:エメダスチンフマル酸塩)の国内第III相比較臨床試験の開始を発表した。
HP-3060は、久光製薬のTDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)技術を用いて開発した経皮吸収型製剤である。血中薬物濃度の維持による効果の持続で、アレルギー性鼻炎治療剤の新たな選択肢となることを期待し、製造販売を目指している。
第II相臨床試験の結果
国内第II相臨床試験は、アレルギー性鼻炎を有する成人を対象に、HP-3060の薬物動態、有効性及び安全性について、プラセボ対照試験を実施した。その結果、安定した薬物濃度を維持するとともに、改善が確認された。
この結果を踏まえ、今回の第III相比較臨床試験では、有効性の検証を行うとともに、長期投与時の安全性及び有効性を確認する。アレルギー性鼻炎を有する成人患者を対象に、HP-3060を1日1回投与した際の有効性、安全性について、プラセボ及び既承認の経口剤と比較検討する予定である。

久光製薬 ニュースリリース
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