日本では既に登録
アンジェスMG株式会社は、12月7日、HGF遺伝子によるリンパ浮腫を対象とした医薬特許が、欧州で成立したと発表した。
同特許発明は、HGF遺伝子を活性成分とするリンパ管新生促進剤に関するもの。また、HGF遺伝子によるリンパ浮腫の治療法を多面的に保護するものであり、日本では既に登録されている。
新たな治療法の開発が望まれている
リンパ浮腫は、リンパ系障害によって組織液がリンパ管に戻れず皮下に貯留し、四肢に高度の浮腫を来す難治性疾患。発症原因が不明の「原発性リンパ浮腫」と、がん手術のリンパ節郭清の後遺症等が原因で発症する「続発性リンパ浮腫」がある。
同疾患は発症後、慢性的に進行・増悪してQOLを著しく低下させる。有効な治療法は存在せず、弾性着衣やマッサージなどの理学療法が中心となっているのが現状だ。新たな治療法の開発が望まれている。
世界主要地域で特許を出願
アンジェスMGは、HGF遺伝子によるリンパ管新生促進剤を対象とした特許を、世界主要地域で出願している。また国内においては、原発性リンパ浮腫を対象としたHGF遺伝子治療薬の国内第1/2相臨床試験を、平成25年10月より実施している。
同社は、新たな治療法を患者へ提供できるよう、今後も開発を進めるとしている。

HGF遺伝子によるリンパ浮腫を対象とした医薬特許が欧州で成立 - アンジェスMG株式会社
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100853.pdf