困難な血糖コントロール
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、溶解インスリンアナログ製剤「ライゾデグ 配合注 フレックスタッチ」が2015年11月26日に薬価基準に収載され、12月1日に発売することを発表した。
ライゾデグ配合注が対象とする2型糖尿病は進行性の慢性疾患で、治療として持効型インスリン製剤と超速効型インスリン製剤を併用する場合がある。しかし、2型糖尿病で持効型インスリン製剤を投与される患者の50%以上で目標値のHbA1cに到達しないとされている。
また血糖コントロールで両剤を併用すると注射回数が増えるが、頻回注射が困難な患者は血糖コントロールをクリアできないケースもある。
治療の強化をシンプルに
ライゾデグ配合注は、1本のペンに持効型インスリンと超速効型インスリンとを配合した、世界初の溶解インスリンアナログ製剤である。
食事時に迅速な血糖降下作用をもたらすノボラピッド注の有効成分、インスリン アスパルトが7の割合、42時間以上平坦で安定的な作用が働くトレシーバ注の有効成分、インスリン デグルデクが3の割合で含有されている。
同剤は1日1回の食事直前に投与した臨床試験で、対照薬の持効型インスリン(インスリン グラルギン)に対し非劣性、優越性とも示した上に、低血糖・夜間低血糖の発現頻度を高めないなど、検証結果が良好だった。
治療の強化で基礎分泌・追加分泌の両方を補う場合、あるいは、中間型・持効型インスリン製剤の治療中に追加分泌を補う場合に、ライゾデグ配合注はシンプルに行うことができる。さらに、無色澄明な溶解インスリン製剤のため懸濁の必要がない点もメリットである。
(画像はプレスリリースより)

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.novonordisk.co.jp/