効能・効果に「胃癌」が加わる
中外製薬株式会社は、11月20日、同社の抗悪性腫瘍剤「ゼローダ」について、厚生労働省より「胃癌術後補助化学療法」に対する製造販売承認を取得したと発表した。
今回の承認取得により、同剤の効能・効果はこれまでの「治癒切除不能な進行・再発の胃癌」に「胃癌」が加わることとなった。
90カ国以上で「胃癌」についても承認
「ゼローダ」は、日本ロシュ株式会社(現・中外製薬)が創製した抗悪性腫瘍剤。
海外では、1998年に米国・スイス・カナダで初めて承認されて以来、世界100カ国以上で承認を取得。国内では、2003年6月に「手術不能又は再発乳癌」を効能・効果として販売を開始されている。
2011年2月には、海外において「治癒切除不能な進行・再発の胃癌」の効能・効果の承認を取得。90カ国以上で「胃癌」についても承認されている。
癌治療への取り組みを続ける
同剤の「胃癌術後補助化学療法」に対する製造販売承認申請は、2014年12月に行われた。無病生存期間の延長が認められた海外第3相臨床試験、そして主要評価項目を達成した国内第2相臨床試験等の成績が、申請の際に提出されている。
中外製薬は、今後も癌治療への貢献を目指した取り組みを続けるとしている。

抗悪性腫瘍剤「ゼローダ」「胃癌術後補助化学療法」に対する承認を取得 - 中外製薬株式会社
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/