約20名が参加予定
メディシノバは開発中のMN-1(タイペルカスト)について高中性脂肪血症を伴うNASH患者に対するフェーズ2a臨床治験の患者登録を開始する。
今回の治験は高中性脂肪血症を伴うNASH患者に対してMN-1の効果や安全性、認容性を評価する多施設オープンレベルの治験となっている。
SC肝臓疾患コンソーシアムのネットワークに参加するScripps Clinicやワシントン大学など最大5施設において実施され、21歳から65歳までの男女20名が対象となる予定だ。これらの患者は肝臓生検による組織学的なNASHの診断がなされており、なおかつスクリーニング期間中に血清中性脂肪の高値が150ml/dlを超えていることの確認が必須条件となっている。
MN-1
MN-1は、経口投与の新規化合物。ロイコトリエン受容体拮抗作用やフォスフォジエステラーゼIII及びIV、リポキシゲナーゼの阻害などのメカニズムによって炎症や線維化の抑制作用が期待されている。
また、MN-1は気管支喘息や間質性膀胱炎治療薬として開発を行っていた。喘息治療薬としてはフェーズ2臨床治験では良好な結果を確認。そして、線維化を伴うNASHに対する適応では、ファスト・トラック指定、突発性肺線維症に対する適応ではオーファン・ドラッグ及びファスト・トラック指定を受けている。

メディシノバ ニュースリリース
http://www.medicinova.jp/pdf/irnews/11192015_1.pdf