製品寿命の延長戦略であるLCM
マーケティングリサーチを行う株式会社総合企画センター大阪は、11月20日、製薬企業のライフサイクルマネジメント(LCM)戦略についての調査結果を発表した。
同調査によると、製品寿命の延長戦略であるLCMに各製薬企業は注力しており、疾患領域別にみると癌領域が最も多いとしている。
製薬企業にとって重要な戦略
新薬の創出が年々困難な状況にあって、各製薬企業はそれぞれが設定している重点領域を中心としてLCMの推進を図っている。製品価値の最大化に繋がるLCMの推進は、各社にとって重要な戦略となると同社は分析する。
2005年4月から2015年3月までの間に日本で承認を取得した新薬のうち、同期間内における新効能や新用量等の追加承認の取得件数は、263件。疾患領域別にみると、「アバスチン」や「アフィニトール」などを含む癌領域が最多となる。以下、「ヒュミラ」を含む免疫・炎症・疼痛領域、「エビリファイ」「イーケプラ」を含む精神・神経領域が続く。
臨床試験が最も多い癌領域
開発状況においても、癌領域での臨床試験が最も多いと同社は考察。中でも、「オプジーボ」の開発が活発に行われており、多くの製薬企業にとって癌及び免疫・炎症・疼痛領域がLCM推進戦略の中心になっているとしている。
同社はこの調査を「2016年 製薬企業のLCM戦略」として発刊。11の疾患領域、5つのLCM分類を基に、各社のLCM戦略の動向を探っている。
(画像はプレスリリースより)

2016年 製薬企業のLCM戦略 LCMは癌、免疫・炎症・疼痛領域で活発化 - 株式会社総合企画センター大阪
http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr310150261マーケティングリサーチ会社の(株)総合企画センター大阪、製薬企業のLCM戦略について調査結果を発表 - DreamNews
http://www.dreamnews.jp/press/0000122926/