国際共同試験の結果を受けて
アッヴィ合同会社は、ヒト型抗ヒトTNFアルファ モノクローナル抗体「ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.8ml」(以下、ヒュミラ)について、非感染性ぶどう膜炎患者を対象に国際共同試験を実施して有効性と安全性を確認したため、非感染性ぶどう膜炎に関する適応追加承認申請を行った、と2015年10月29日に発表した。
ヒト型抗ヒトTNFアルファ モノクローナル抗体製剤のヒュミラは、一般名を「アダリムマブ<遺伝子組換え>」という。国内では、関節リウマチや尋常性乾癬、関節症性乾癬、強直性脊椎炎などの適応について承認を得ている。
ぶどう膜炎とは
今回、同社が申請したのは、非感染性の中間部、後部または汎ぶどう膜炎への適応である。
ぶどう膜炎は、眼球血管膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)の炎症で視力障害と眼痛を発症する消耗性疾患で、感染性と非感染性の2種類に分かれる。
非感染性ぶどう膜炎には、原疾患(サルコイドーシス、フォークト・小柳・原田病、ベーチェット病など)が特定されるものと、特徴的病型・全身性病変を表さない特発性ぶどう膜炎とがあり、さらに、炎症部位で前部、中間部、後部及び汎ぶどう膜炎に分類する。
中間部、後部及び汎ぶどう膜炎の場合は、適切な治療が行われないと失明などの深刻な結果を招くことがあり、日常生活機能にも悪影響が及ぶことから重大な疾患とされている。

アッヴィ合同会社 プレスリリース
http://www.abbvie.co.jp/