中外製薬が創製し、同社が国内で販売する「デベルザ」
2015年11月9日、興和株式会社は、中外製薬株式会社と選択的SGLT2阻害剤「デベルザ(一般名:トホグリフロジン水和物)」の欧米における開発および販売に関するライセンス契約を締結したことを明らかにした。
同剤は現在、中外製薬株式会社が創製し、2型糖尿病を適応症とする「デベルザ錠 20mg」を同社が販売している。
この契約により、同社は欧米における同剤の独占的開発権および販売権、ならびにその合剤の独占的研究・開発権および販売権を取得した。一方、中外製薬は製剤および原薬の供給を行うが、この契約の対価として、契約一時金、所定のマイルストンおよびロイヤルティを受け取ることになる。
選択的ナトリウム・グルコース共輸送担体2(SGLT2)阻害剤
同剤は腎尿細管におけるグルコースの再吸収を阻害する効果があり、血液中の過剰なグルコースを尿へ排出させ、血糖を低下させられる。
欧米では2009年に中外製薬および戦略的アライアンスを締結している F. ホフマン・ラ・ロシュ社によって2型糖尿病患者に対して臨床開発が行われ、第2相国際共同治験が実施されている。

興和株式会社 プレスリリース
http://www.kowa.co.jp/news/2015/press151109.pdf