がん細胞を検出
オンコリスバイオファーマ株式会社は、平成27年10月20日、同社が開発中の体外検査薬OBP-1101(テロメスキャンF35)に関する日本国内における特許登録を受けたと発表した。
テロメスキャンF35は、がんの超早期発見や予後モニタリングを目的として、同社が国内外の研究機関や企業と共に開発している新規のがん検査用遺伝子改変ウイルスである。
微量すぎて検出が難しい悪性度の高い血中のがん細胞を検出するため、テロメスキャンと基本構造が同じウイルス遺伝子配列に対し、まず、CD46蛋白結合モチーフをファイバー部位に組み込んで感染範囲を拡大した。
次いで、マイクロRNAが標的とする配列miR-142-3pを組み込んで正常な血球細胞で増殖することを抑えた。これにより、がん細胞を検出しやすくしたものである。
特許保護期間が延長
同社はテロメスキャンF35に関する複数の特許を保有している。今回の特許登録により、テロメスキャンF35によるがんの体外検査薬ビジネスはさらに競争力を高める形となる。
加えて、テロメスキャンF35の日本での特許保護期間が延長されて、最長では平成40年1月までとなる。
同社は、平成23年4月、テロメスキャンF35の全世界での独占的な実施権について国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所から許諾を受けた。今回の特許の出願は同研究所が行っている。

オンコリスバイオファーマ株式会社 プレスリリース
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