高まる服薬管理の必要性
株式会社日立システムズは、クラリオン株式会社とセントケア・ホールディング株式会社が共同開発した服薬支援装置「服薬支援ロボ」に提供する、クラウド技術やIoT技術を活用した「服薬支援クラウドサービス」の販売を2015年10月26日から開始した。
これは薬局や介護事業者向けのサービスで、高齢者や介護を必要とする人が服薬するときに飲みすぎや飲み忘れを防ぐ服薬管理を行う。
近年、高齢者に処方される薬の種類や量が増加するに従い、過剰摂取、飲み忘れ、飲み間違いのリスクについてもたびたび指摘されている。その一方で、高齢者の服薬管理が介護職員や薬剤師に委ねられ、その負担は過重になっている。
遠隔地で服薬履歴を確認
この問題に対応するため、同社は、「服薬支援ロボ」に患者の誤飲を防止する服薬支援機能を提供するクラウドサービス「服薬支援クラウドサービス」を開発した。
設定した時間に音声案内と画面表示で服薬を知らせ、ボタン一押しで1回分のピルケースを取り出せる装置が「服薬支援ロボ」。服薬管理する場合、薬剤師は専用のピルケースを補充するだけで済む。
さらに、同サービスは、服薬履歴や残薬情報をPC画面などで参照できる仕組みを備えている。服薬履歴はクラウドサービスに自動的に送られ、服薬していないことをメールで連絡先に通知する機能もある。
遠隔地でも調剤薬局やケアマネージャーが必要な情報を参照し、訪問服薬指導や介護サービスをスムーズに行うことができる。また、調剤薬局はかかりつけ薬局として機能しやすくなる。
「服薬支援クラウドサービス」の提供は2015年12月に開始する予定である。
(画像はプレスリリースより)

株式会社日立システムズ プレスリリース
http://www.hitachi-systems.com/